「帰りも砂防新道では面白くないやろ?」と言ってエコーラインを通ることにしたんです。これが間違いのもとでした。Mさんはマラソンランナーを目指しておいでです。(大げさ?)さっさと下りていくのについていくのがなかなかです。やはり、その立派なおみ足は伊達ではおまへん。そのうえ、ところどころでカメラストップに引っかかります。ニッコウキスゲにハクサンコザクラ。何度も写真を撮っているんで、飽きられます。
P8150625
「分岐で待ってて」言うて先に行ってもらいました。端で待っていられるのも落ち着きませんが、いないのも心配になります。南竜道の分岐にはやっぱりいませんでした。「おえ~っ!どこまで行ったん?」(゚Д゚≡゚д゚)
次に甚之助、中飯場、、、おかしい。
とうとう別当出合まで下りてきて探します。どこ行ったんやねん?(゚Д゚≡゚д゚)
P7210522
休憩舎の隣で物乞いをしている(失礼)おっさんに聞いてみよ。
「アイスいらんかえ~」おっちゃん、それどころでないんやってヽ(TдT)ノ こんくらいで、こ~んな服着たこんな奴見んかったかえ?
実はこのおっちゃん、永井旅館のご主人さん。
「どこではぐれたんや?ちゃんと待ってなあかんやろ!」いやそれはこっちのセリフですって( ̄▽ ̄;)
「そこなら南竜の方へ降りたんかもしれん、、、」と言って南竜山荘に電話してくれました。でもいなかったみたいでした。それらしき人を見つけたら伝言しといてやるって言うんで、ここは任せて市ノ瀬を探すことにしました。
果報は寝て待て言います。市ノ瀬のバス停前で待つ事にしました。
P8160717
別当出合からのバスが着くたびに下りてくる人の中から姿を探します。忠犬ハチ公になった気分を味わいます。「南竜へ向かったとしても油坂を登るやろか?間違いに気付いて戻ってくるはずや」
つまり、そろそろ下りてくるはずやと。しかし3時間が過ぎました。もう一度バスに乗って別当出合へ向かいます。永井さんに尋ねてみますが、「まだ降りてきてねぇんか?確かに遅いな。違う道行ったとしか考えられんわ」と言われました。どこへやねん。
P8160716
すれ違いで市ノ瀬にえんやろか?再び市ノ瀬に下ってみます。ビジターセンターの管理人さんと相談してみます。
「電話は?携帯持ってきてる?」持ってきましたが圏外です。
「このあたりは、『doremo』しか繋がらんのや」2人とも『アウ』の携帯なんです。
「なんで『doremo』持ってこんのや!」そんな事言われても、、、Σ(´д`;)
「もう少し待ってみよか?危険なところもないし、無事降りてくると思うんやけどなぁ。」
P6090348
時刻は4時をまわりました。再びバスの乗務員に尋ねます。「別当出合からの最終は何時ですか?」5時過ぎだということです。ここで決断しました。 自分の足で探そうと。最終便には間に合わないからマイカーで別当出合まで行こう。でも許可が要る。管理人さんに聞いてみると白峰の駐在所で許可もらわないとダメらしいと言われました。
でもそれはかけあってみてあげると言ってくれました。
白峰でもどこでも行こうやないの!クルマをブッ飛ばします。携帯の繋がるところまで戻ってとりあえずかけてみますが向こうは圏外です。「今から行くので待っててね~」と留守電に吹き込んでおきました。
朝から何も食べていないことにようやく気付きました。白峰でパン2個とペットボトルを買ってリュックに放り込みます。
P5251153
いよいよ捜索に向かいます!
管理人さんに促されます。「行ってもいいけど暗くなるまでに戻ってくること!(多重遭難防止のため)。
見つからなかったら明朝から届けること」了解して別当出合へ向かいました。
頭の中には最悪の結果が浮かんできます。
「遺体で見つかったらどうしよ?ニュースになるのかな?罵声を浴びるんだろうな?なんて謝ったらいいねやろ?」などと考えながら先ほど下りてきた道を登り返します。
P5251154
中飯場手前で下山してくる人がいました。こんな時間でもまだ降りてくる人がいるねやなぁ。自分達が最後で後ろには多分誰もいないだろうということでした。確かにその後は誰もいなかったでしょう。人の気配はなく諦めざるをえないと思いました。これ以上は明日にしようと下山することにしました。
P8160715
やりきれない思いで市ノ瀬に戻ると、思ってもいなかった人の姿が目に飛び込んできました。ウチのMさんがいたんです。嬉しさのあまり力が抜けました。ホッとして立っていられないくらいでした。今度は私が罵声を浴びせます!
「ドコ行ってたんや!!」(*`Д')間違えて別山から下りてきたそうです。逆に南竜山荘で1時間くらい待ってたと叱られました( ̄▽ ̄;)
「食糧も水も持ってなかったやろ?」ほら、あの人に分けてもらったと言うてます。(゚Д゚≡゚д゚)
事情を聞いて心配だからと言って一緒に下りてきてくれたそうです。なんて親切な方でしょう。
「アホかぁ!!」ヽ(#`Д´)ノその人をつかまえて丁寧にお礼をしました。まったく、あなたさまがいなかったらコイツは帰って来れませんでした。お世話になりました。ありがたや、ありがたや。
P8160713
愛知県からお越しの〇〇さま~松坂牛と越前ガニの詰め合わせをお送りいたします。つまらないものですがどうぞ受け取ってくんなまし。
帰り際に駐車場で赤い棒を振り回している警備員さんが一言「携帯はdoremoにしいや」( ̄▽ ̄;)
永井旅館のご主人、その他関係者のみなさまご迷惑をおかけしました。結局は私が一人で煽っていたようなものですから。ただ道を間違えて下りてくるのが遅くなったってことだけなのに。
ほんと申し訳ごじゃいません。
BlogPaint
それにしても1日でお花松原から別山なんて健脚のMさん。下山後は暫く足首に包帯を巻いていらっしゃいました。でも私の心労の方がはるかに大きかったのは言うまでもありません。
「おい!オレの留守電聞いて笑てんじゃねぇよ!!」Σ(´д`;)