2004年の夏は槍、穂高の縦走!核心は大キレットを歩く事やと、行く前は思っていました。
行った事のある人なら分かってはると思いますが、以外と簡単な縦走路でした。
雑誌などで煽るもんですから、難しい岩稜帯で緊張を強いられると思っている人も多いと思いますが結果から言うたら、けしてムズイってレベルではありませんでした。
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出合から見える「ロバの耳とジャンダルム」
新穂高を起点にしての槍、穂高の縦走ですので、ルートは飛騨沢~槍ヶ岳~大キレット~北穂~奥穂~白出沢。2泊3日で行けるところですが、初日の出発が遅くなり、槍平まで。3泊で歩く事となりました。
お天気に恵まれたのは2日目の夕方くらいまで。その後は下山するまでガスの中を歩く事になりました
(T_T)
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滝谷出合から望む北穂ドーム
それでも槍ヶ岳に登頂する時に天気に恵まれていただけでもラッキーでしょう。尖がりの先っちょから360度の眺望が得られたわけですから。
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飛騨沢をつめて行きます。だんだん後方の笠ヶ岳と同じくらいの高度になってきます。花はオンダテとトリカブトが目立つくらい。ちょっと寂しいかな?面白くもなんともないって感じ('A`|||)
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平日にもかかわらず槍の穂先への登りは、渋滞してました。先頭に太ったオバハンがいたのが元凶やったんちゃうかな?
山頂は以外と広いと感じました。もっと尖ってるもんやと思ってたんで。それでも、これほど登頂意欲をそそられる山頂はありませんよね。
眺望も「ここならでは!」のもんがあります。

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さて縦走路を南へと進みます。槍ヶ岳山荘でビール飲んだんでちょっと胃がもたれ気味でした。久しぶりの3000m級で高山病の症状なのか?吐き気をもよおしながら南岳小屋へ。
小屋前のベンチで宴会中の福島県から来たって言うオバハン軍団に酎ハイの一気飲みを強要されて酔っ払います。
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このあたりで雨が降ってきまして小屋に逃げ込みました。
この小屋に泊まっていた人達のほとんどが翌日大キレットに入りたいけどお天気が良くない事を心配していたみたいでした。結局予定通り大キレットに足を踏み出したのは、自分を含めて3組のみ。
ほとんどの人が躊躇する大キレットっていったい、、、?とドキドキしながら進んで行きましたが、あっけなく「長谷川ピーク」とやらへ
(゚∇゚ ;)
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ど、どこに恐ろしい岩峰があるねん?
期待外れもいいとこやわ!
(ノ`Д´)ノ
唯一「飛騨泣き」とか言うところが一部足場が悪くて「落ちたらお陀仏!」な感じでしたが、あとはアトラクションみたいなもんでした。
それより鞍部から北穂への登り返しが急できつかったと思います。
北穂の小屋に着いたのは8時半頃。まだ食事の営業はしていなかったのでカップめんで早々と昼食。
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期待を裏切る岩峰もあれば、予期せぬ面白い岩峰もあるもんです。北穂から涸沢岳への縦走路は面白かった。大キレットなんかよりこっちの方が印象に残ってますもんね。
まさに攀じるって言い方が当てはまります。四輪駆動で進む感じ。これが穂高の醍醐味ですから。

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そんなんですから、涸沢岳の頂上に立った時は満足度が高かったです。ですがここからすぐ下に穂高岳山荘が見えているのはちょっとがっかり('A`|||)
つまり逆ルートであれば、あっさり涸沢岳の山頂に立てるって事ですもん('A`|||)
天気が良ければ北尾根や、奥西の縦走路が見えるでしょうが、まったく視界がありませんでした。いずれはリベンジしたいもんです。

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穂高岳山荘に泊まり、翌日のお天気に賭けましたが、結果はさらに悪くなってました。奥穂の登頂はしたものの何も見えずすごすごと退散。当然写真なんて残ってません。
白出沢を下りはじめて2000mをきった頃からようやく視界が開けてきたって感じ
しっかし、後ろ髪引かれました。降りてしもたら山が終わってしまう
(ノ◇≦。)
このまま夏が終わるまで歩き続けたい!な~んて
、、、(* ̄∇ ̄*)先立つものが足りひん(笑) 
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毎度おなじみ新穂高の無料のアルペン浴場で汗を流して帰路につきます。
臆病風に吹かれず、初志貫徹で大キレットから穂高まで歩き通した事で満足感がありました。
南岳小屋で皆と同じようにルートを変更していたなら、このような満足感は得られなかったでしょう。
頑固者とも言う(笑)