神奈山(1909m)は妙高外輪山の1つで地元では春耕を告げる跳ね馬  の雪形で親しまれています。その跳ね馬がすっかり消えた頃(5月末~6月)が登山のベストシーズン。関温泉口からの登山道は知る人ぞ知るシラネアオイの名所ということもあり「開花時期に合わせて登りたい!」と思うのは当然ですね。

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跳ね馬の雪形は消えても「山」という漢字の雪形は今だくっきりと確認出来ます。江戸時代まではこの雪形の方が有名だったと伝わっているほどです。参考文献はこちらからhttps://www.joetsutj.com/articles/11183955

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関温泉スキー場からスタート。このゲレンデ小さいながらもかなりの急斜面('A`|||) 遠回りでも、う回路を登る方が断然疲れません。

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一汗も二汗もかいて森の中へと続く登山道に。ようやく日差しを遮ることが出来て安堵しました。

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最初に迎えてくれたのはツバメオモト。そしてお目当てのシラネアオイもちらほら。

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やがて少しずつ勢力拡大。ところどころ小さな群落を作っていました。

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小一時間で大ブナ林。天然の森が発するパワーを少し分けてもらって英気を養います。まだまだ登山はここからが本番。

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ブナ林を過ぎると直射日光をまともに浴びる灌木帯の急登が始まりました。まるで天国から地獄('A`|||)

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こう暑いと花が萎れてしまわないかと心配してしまいますが、自然はある意味たくましいものです。

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吹き抜ける涼風が気持ちいい八方睨に到着。確か戸隠にもそんな名前のピークがありましたね。

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少しずつ近づいてくる妙高山が大迫力!他のコースでは見ることが出来ない眺望も魅力の1つ。

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可憐な花達の声援を受けて神奈山までの急登をもうひと踏ん張り。

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登山道脇のシラネアオイは増々隆盛。まさかこれほどとは… 。シラネアオイに限れば佐渡島をも上回っていると思います。

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真夏のような日差しで消耗が激しく、かなりのスローペースでした。夏山に向けて体力に不安が残ります('A`|||)

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火打山はどこから見てもそれと分かる端正な三角形をしていますね。頸城の盟主たる貫禄はさすがです。

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対する妙高山。何処から見てもまるで海坊主。でも、くじけてはいけませんよ~、山も人と同じで見かけではありません!中身で勝負。

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妖精たちと海坊主のコラボ。「美女と野獣」みたいなもんでしょうか?

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それでも見慣れないゼブラ模様の妙高山も新鮮です。ウィンタースポーツをする身としては妙高山といえば真っ白なイメージでしたから。

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山頂を終点(折り返し地点)にするつもりでしたが、花がすごかったので誘われるままにメルヘンチックな稜線を進むことに

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足の踏み場も無いくらいフデリンドウ?がびっしり!こんな登山道は滅多ありません。

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「どこで引き返そうかなぁ?」と考えながら歩いているうちに三峰分岐に到着Σ(゚д゚;)

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ここまで来たら燕新道を下る方が断然早いと思われます。登り返すのも億劫だったので…。

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今回の主題はあくまでも神奈山とその周辺の花々。下山に利用した燕新道については割愛します。「メルヘン登山がアクロバチックな登山に一変した!」なんて話は興ざめでしょうから。

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シラネアオイの最盛期は6月中旬。まだまだ花を楽しむ期間は充分あります。ただしおススメ出来るのはあくまでもピストン登山のみ。残雪が消えるまで燕新道を下るのは控えた方がいいでしょう。

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下山後の温泉はもちろん関温泉。(燕温泉はスルーw)温泉センターのような施設は存在しませんが、全ての旅館で源泉かけ流しの赤湯が楽しめます♪