下界に住んでいると多少季節外れな気もしますが山の春はこれからが本番。雪が融けた林床に真っ先に花を付ける春の妖精たち。最近ではスプリングエフェメラルと呼ばれているようです。

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この妖精たちの日本一の楽園が佐渡島です。開花時期がGWと重なって日本中から花を見に来る登山者が押し寄せてくるという間の悪さですが、それでも上高地やアルペンルートの混雑を思えば苦にならない程度です。

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佐渡島といったら佐渡汽船。上越の直江津港からは小木港へと航路が設定されています。連休中という事でタクシーやレンタカーの混雑も鑑み、超割高感が否めないのを承知の上でマイカーを積んで行くことにしました。

《Day1》
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「な、なんやて?」((( ;゚д゚)))
いきなりハプニングが待っていました。山のお天気は気にかけてはいたものの海の時化までは考えが及びませんでした。午後の便も欠航の可能性が高いそうです。待っても無駄でしょう。

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幸い新潟→両津便は就航しています。もうこれしか島に渡る手段がないなら新潟まで走るしかありません。

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誰かさんがカモメの餌やりに夢中になっている間もこの後の行程の変更に頭を悩ませていたんですよ。

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ところで海上にも国道が存在します。今回の航路がまさにそれ。新潟→佐渡→上越を結ぶ国道350号線。両津→佐和田→小木の陸路を含め図らずも完全制覇してしまいました(・∀・)つ

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上陸は午後3時過ぎ('A`|||) 
大幅(4時間)に遅れましたがアオネバ→ドンデンならマップでは3時間弱の行程。明るいうちにテン場に着けるのは、このメジャーなルートだけです。

【アオネバ登山口~ドンデン山荘】
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ニリンソウが森へ誘う。陳腐な表現ですがまさにぴったり。しかし午後3時半ってふつう下山する時間ですけど…w

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正直言って花に覆い尽くされた登山道を想像していたら裏切られます。確かに花は多いです。多いんですが驚くほどでもありません。

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うつむき加減の地味な花が多いのもそう感じる理由でしょう。自己主張しないというか、つつましいというか。それも春の花の特徴の1つです。

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そんな中で唯一の例外がシラネアオイですね。派手で大柄。これが日本の固有種ってんだから「おかしいやろ!」Σ(゚д゚;)ってツッコミたくなります。

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なかには美白を競い合う妖精さんも稀にいらっしゃってましたw

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時折、日が射し込むと妖精達が微笑んでいるよう。ただ、日は射すものの風は一向に止む気配はありません。

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稜線付近には花の終わったカタクリ。ニリンソウはこれから(´-ω-`)

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アオネバ十字路という名の三差路w 
稜線に出ると風はさらに強くなり体感温度は真冬並。

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この暴風の中、テン泊に付きあわせるわけにはいかないでしょう。ドンデン山荘さんには無理を聞いていただき感謝しています(6時を過ぎているというのに優しく迎えていただきました)

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周りが海ということも影響が大きいのでしょう。風速40mはあろうか?という北アルプスの稜線ですら体験したことのない暴風でした。


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もちろん山荘は満室。プラネタリウム室は同じようにテン泊を諦めた4組の老若男女の寝室に。失意の夜は飲んで食うしかありません(* ̄◇)=3

《Day2》
2日目は風もおさまり、ほぼスケジュール通り。そのため途中からはブログの趣旨から逸脱します。ご了承下さい。

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さて、佐渡島に来て大佐渡山脈縦走だけして帰るような山バカではありません。島で最も標高が高いってだけで、防衛省管理の道路歩きを強いられるなど趣に欠けます。金北山は初めから予定には入れていませんでした。


【ドンデン山荘~椿登山口】
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相部屋だったダンディなお兄さんから「椿から登って来たけど花がすごかったよ~」と勧められ下山に使うルートに即決。午後からは訪ねてみたいところもあったので、所要時間の短いルートは好都合でした。

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椿登山道の分岐へ向かう途中に通過する、今回唯一の登頂が尻立山(940m)佐渡島では花が優先。標高は何の意味も持ちません。

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避難小屋に泊まった人達も出発して行きます。昨夜のお天気でテン泊を諦めた人がここにも。

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いきなり雪渓のトラバース。アイゼンを持って来なかったので相方の為にステップを掘りながら進みました。文句ひとつ言わず着いてこれるから大したものです。

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かくま横路から椿集落。ドンデンから麓を最短距離で繋いでます。それだけに急登です。

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ここにきてようやく待望のカタクリロード。佐渡島のカタクリには葉に斑点がないのが特徴。たったそれだけでなんとなくピュアに感じてしまいます。

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でも今日の1番の収穫は雪割草が見れたこと。山で出会うのは初めてでしたから。

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舟落の名の通り、急激に高度を落としていきます。本来なら登りに使った方が理想のルートでしょう。

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標高を下げると花の主役はカタクリからニリンソウに交代。一面を埋め尽くすほどで、踏まずには歩けないところも。

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花を愛でながらの下山は、ほんとあっという間。アオネバ登山道では満足出来なかった佐渡の花を堪能できました。

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海岸線へ出るまでの道路さえアーティスチック。10時半、椿バス停到着。タクシーでアオネバまで返品?していただき、マイカーを一路相川へ走らせます。

【北沢浮遊選鉱場跡】
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金北山をパスしてでも絶対に行きたかったのがここ。廃墟マニアでなくとも必見の産業遺産です。詳細は他のサイトにてご覧ください(素人が説明したところでうすっぺらいので)

P5050119 パノラマ写真

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まさしく佐渡島のラピュタ。いつロボット兵が現れたって何ら違和感ないような佇まいです。

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目が、目がぁ~
(/≧◇≦\)…釘付けです

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気分はすっかり(年増の)ジータ&パズーw

【50mシックナー】
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「シックナーって何やねん?」と思った方も詳しいサイトにてご確認下さい。
さて、お次は…。

【佐渡奉行所跡】
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今でいう役所と警察署と裁判所の役割を兼ね備えていたはずです。江戸幕府の財政を支えた佐渡金山における重要なお目付け役。

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な、なんでオレが罪人役やね―んヽ(#`Д´)ノ

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奉行所の隣には勝場(せりば)が再現されています。言ってみれば江戸時代の浮遊選鉱場といったところ。

【人面岩】
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相川から小木に向かう途中にあります。バックは大佐渡山脈。いつの間にやらすっかりお天気は回復しています。ガス女の呪縛は今日も健在!ってか。

【小木温泉 かもめ荘】
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小木到着は15時。佐渡島の温泉も堪能しておかないとね。

【たらい舟体験】
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フェリー乗り場に近く、乗船までの時間潰しに。見てただけですけど。

【高速船あかね】
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小木~直江津間を僅か1時間40分。島に渡る時は気分が高揚しましたが、逆に島を離れる時はおセンチな気分に。まだまだ佐渡を満喫したとは言えません。心残りマックスでした( ノД`)…必ず続編やります。

佐渡でしか見られない花があるわけではありませんが佐渡でしか見られない風景はあります。特別なものはなくても密度濃く咲くカタクリやシラネアオイ。透明度の高い海。佐渡の魅力は当たり前のように自然がそこにある事。そして自然と調和しながら暮らす人々の営み。たとえ山に登らなくても、ふらっと訪れてみたくなる島です。ですからまた来ます。その時はお天気に恵まれたらいいなぁ。ガス女お留守番?w