登山の概念として、文明の利器を使う事はどこまで許されるのか?例えば唐松岳に登る時には八方アルペンラインを利用します(自分も使います)立山ならアルペンルートを使います(使わないと何泊もしなければなりません)ある程度達成感が削がれたとしても人間が楽な方へと傾倒していくのは自然なこと。

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ただし乗鞍岳は例外です。畳平から剣ヶ峰ではとても3000m峰を登った達成感は得られません。ここに限っては麓から登るべきだと思ってました。

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日の短い季節、余裕を持って日帰りするためにはマイカーの終点、三本滝駐車場から。ここからの行程でも山頂までは5時間以上。これが最も短時間で登れるルート。

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7時前に到着したにもかかわらず駐車場はほぼ一杯
(|| ゜Д゜) そういえば、ここはヒルクライムの聖地でしたね。8割方チャリダーさんのようです。

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三本滝はスルー。時間に余裕があったら帰りに寄ればいいくらいに考えてました(結果、寄れませんでした)

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こんな登山道に遭遇するのも下から登ってこそ。放置されっぱなのは登山者が少ない証拠?

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何度もエコーラインを横切ります。登山道に戻るポイントには遠慮がちな看板が…。これを見逃すと延々車道歩きを強いられます。

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冷泉小屋、位ヶ原山荘と標高を上げるほどにダケカンバが山を黄色く染めていきます。

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今年の紅葉は遅れていて、ピンポイントでおさえることは難しそう。こんなときは縦に標高差を稼ぐ山歩きはおすすめ。どこかで紅葉に出会えますから。

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ダケカンバにナナカマドが混じるようになってきました。なんとなく見覚えがあるのは春スキーで滑ったことがある場所だから?

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時折ガスに巻かれますが焦りはありません。今日も山頂は晴れていることを確信しています。

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再び剣ヶ峰が見えるようになってきました。内緒ですけど、本当は とあるバス停で下りれば観光客でさえすぐに辿りつける場所なんですよ、ここ。

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乗鞍岳も元来は信仰の対象でした。祀られているのは宝徳霊神像とやら。

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知名度が低く、訪れる人はあまりいてません。こういうのは下から登ってこそ見つけられます。

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ナナカマド、クロマメノキ、チングルマと紅葉の三役揃い踏み。良いタイミングで来れたことに感謝。

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乗鞍大雪渓は絶滅寸前。それでもまだ雪にしがみついて滑っているスキーヤーがいてます。往生際の悪いスキーヤー達
(|| ゜Д゜) この人達も絶滅危惧種?

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カオスな肩ノ小屋が見えてきました。ここから賑やかになるのは覚悟していたものの、せっかく高揚した気分に冷や水を浴びせるような喧騒がお出迎え
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山頂に向かう登山道にも行列が…
(|| ゜Д゜) あ、あの列に加わるんすか?まぁ、こんな体験は二度と出来ませんから前向きにとらえることにしましょう。

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やはり先ほど居た場所が紅葉のベストポイントでしたね。今日は槍、穂高はガスの中でしたが不満はありません。

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山頂は記念撮影の順番待ちでした。肩ノ小屋からの往復1時間弱の予定が1時間半。あらかじめ時間を多目に見積っていたので事なきを得ましたが。

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2時を過ぎると「早く下山しなさい」と促すようにガスでまっちろけに。あとは一目散に白濁した温泉を目指したことを付け加えておきます。

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山頂部の混雑も中腹の静寂も全部ひっくるめて乗鞍岳。二度目、三度目の乗鞍岳は是非、バスの時間に縛られない登山本来の楽しみ方をおすすめしたいと思います。やっぱり達成感が違いますから。