小京都 越前大野市。1000m級の山々に囲まれた自然豊かなこの地で新緑の季節に最もおすすめなのが姥ヶ岳の中腹に広がる平家平です。大野市が民間から買い上げて保護している約40㌶のブナ林は取得当時、全国的な話題になりました。

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ネックはアクセス。大野市中島は陸の孤島と言っても過言ではないところ(失礼)山名由来の山姥伝説も、平家の落人が隠れ住んだというのも納得の辺境です。だからこそ手付かずの自然が期待出来ます。

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しかし登り始めるとすぐに違和感が…。やけにすっきりしています。下草が刈られているような?て、手付かずじゃないの?(|| ゜Д゜) 後日、調べてみたところ、商業生産としての国産オウレン唯一の産地だそうです。オウレンの…畑?下記参照
https://www.maff.go.jp/hokuriku/seisan/engei/tokusan201507.html

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これが越前オウレン。品種はセリバオウレン?ニンジンの葉っぱみたいですね。残念ながら花を付けている個体は発見できませんでした。

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下草がないおかげで目に留まる小さな妖精さんもいらっしゃいます。スミレ種はさっぱりσ(^_^;)? そしてカタバミもあちこちに。

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圧巻はサンカヨウの大群落。もう見渡す限り。まさかこれも畑じゃないやろな?Σ(゚д゚;) と疑うくらいの規模。

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林業の世界では人の手が入ったものを林、自然のままが森と区別するようです。したがってこれから向かう平家平はブナ林ということになりますね。

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ここが平家平。賛否あるかもしれませんが、個人的には鬱蒼とした森より手入れされた林の方が景観が素晴らしいように思います。わび・さびにも通ずる日本人の美意識でしょうか?

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薫風が運ぶ清々しい空気。BGMは鳥のさえずり。そして何と言ってもブナの佇まいが優美。時間の許すかぎりここでまったりと過ごしたい♪ と思いました。

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さて、重い腰を上げましょう。一旦、谷に下ってから姥ヶ岳への登り返し。足元にピンクのカタバミ。オウレンはかろうじて花が残っているものもありました。

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ここからは何の違和感もない登山道が続きます。ようやく登山らしくなってきましたね。

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サンカヨウやシズカちゃんの幼葉。山頂付近で林床の花が楽しめるのは5月末頃?

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途中からは予期せぬ藪漕ぎに突入。ルートをロストすることはありませんでしたが踏跡は濃いとは言えません(長袖推奨)山頂までの登山道は手付かずかーい!ヽ(#`Д´)ノ 心の叫びw

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山頂は数人がソーシャルディスタンスを確保出来る程度に刈り払われていました。相変わらず薄~いトーンの白山(手前は荒島岳)眼下には麻耶姫湖。

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少し先には能郷白山の展望所も。いまだに足が向かない越美国境の最高峰。

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藪の中の山頂は居心地が良いとは言えません。やっぱり長居するなら平家平♪ と、早々に下山の途につきます。

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根開けの頃や黄葉の季節にも訪れてみたいと思わせる景観ですよね。今まで人の手が入ったところを自然と呼ぶには抵抗がありましたが認識を変えるべきかもしれません。

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最後に必ず寄り道したい!と思っていた巨木に会いに行きましょう。白山を望める林道から脇道へ。見えてきたのは樹齢400年という大トチノキ。

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遠目では伝わりませんね、傍らに比較対象になるおっさんを置いてみましょうw
寄らば大樹の陰なんて云います。今も昔も巨樹は多くの人にパワーを分け与えてくれる存在です。

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人間の活動で滅びる自然もあります。逆に人間が手を貸す自然もあっていいのかもしれません。いつまでも恵みを受け取る側じゃいられません。これからは還元することも考えなければいけなくなります。平家平を知ることで学べることは多いと思います。