3000mの稜線に初雪をもたらした嵐が吹き荒れたその日、餓鬼岳の登山口、白沢三股で「中止すべき?」と弱気の虫が顔を出します。「ここまで来てそんなんでどうすんねん!」ヽ(#`Д´)ノと気合いを入れて歩き始めると、紅葉に彩られた渓谷美が迎えてくれました。あっという間に気持ちも前向きに。


まぁ、余計なことを考えている余裕もないルートでしたから、かえって良かったかもしれません。


ただでさえ滑りやすいヘツリや高巻きを慎重に進みます。

紅葉の滝。せっかくSS落としたのにレンズに水滴が…(/ _ ; )

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当初の予定では燕岳までの縦走を企てましたが荒天のためあえなく撃沈
えっ!「ヤクルトが優勝したのにあやかって燕岳にって思ってたんやろ?」やて?(゚∇゚ ;)ま、まさかそ、そんなこことあるはずあ、あありません。 (激しく動揺)

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当日になって唐沢岳までのピストンに計画を変更しました(涸沢岳ではありません)一文字違うだけで(読み方は同じ)こうも地味に感じてしまうなんて不思議ですね。


ところでこの餓鬼岳、名前に違わず登り甲斐があります。白沢三股からの標高差1600m! (上高地から奥穂高に相当します)今日はテントはお休み。身体に優しく財布にはキビシくです。
 

餓鬼岳の名前はガケが訛ったものというウワサ。おっとろちっくな伝説を期待したのに残念です。
初日はありとあらゆる注意報発令ちう。さっさと2日目へ移動します。

 
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夜明けとともに活動開始。虫かいっ!∑(゚Д゚)
まずは小屋の裏の餓鬼岳山頂へ。

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霜柱と白砂を踏みしめる音が耳に心地よかったです♪

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日の出前の大町市街を見下ろす。

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モルゲンに染まり始める針ノ木、蓮華、その右奥に鹿島槍ヶ岳。

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3000m級のメジャーな山々は朝一のみ顔を覗かしてくれましたがその後はさっぱり。まだ眠いそうです。

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晴れると朝はドラマチックな幕開けになりますね。

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裏銀にも日が当たり始めます。唐沢岳の左に影餓鬼。

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誰や!登山には不向きな天候なんて言うたんは?ヽ(#`Д´)ノ快晴無風やないか∑(゚Д゚)


燕への縦走路にはケンズリの威容。登山道は基部を巻いて付いているようです。ホントはあっちへ行くはずでしたが…。

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カラマツの黄葉と有明山?
ダケカンバは剃髪済み(つまりボウズ)

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常念山脈の北のとどのつまりが餓鬼岳ですが、そこから岬のように突き出た先端が唐沢岳。

 
オオシラビソの樹林帯に深く沈み込む→ハイマツの海に浮上する。を何度か繰り返して最後は200m?の四輪駆動のアクロバチックな登高
('A`|||)

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思いがけず名山に出会えました。久しぶりに山らしい山に登ったって気にさせてくれます。

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まるでオベリスクのような岩峰。基部を回り込んでクライムアップ。 

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怪我の功名いうやつですね。こっち選んで正解だったと思いました。
しかも岬の先端は360度の眺望を貸し切り!

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これほど慎重さを求められるとは。それだけに満足度の高い登頂でした。

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眼下には高瀬ダム。いつものきれいなグリーンはどうしたん?

PA125484 パノラマ写真
夏に縦走した稜線。すでに懐かしく感じます。

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ただでさえ人の少ない餓鬼岳ですが、ここまで足を延ばす登山者はさらに減ります。しかも唐沢岳往復は1日がかりが標準。連休とはいえ登山者は二人
きりもうなずけます。

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しかし貧乏人は2泊もできませんその日のうちに下山です。日の短い秋にコースタイム10時間のピストン登山…おすすめはしません(笑)


荒天のせいで寒さは予想以上。縦走もピストンに変更を余儀なくされましたが北アの穴場を満喫。中止してたら逆に後悔してたでしょうね。良い連休を過ごすことが出来ました。