北方稜線…言葉の意味からすれば甲斐駒からの鋸岳や、槍の北鎌尾根など、当てはまるところはいっぱいありますが、山ヤさんにとって北方稜線いうたら剱岳しかありません!しかも剱岳のソレは、まるで言葉の意味あいが違ってきます。「北方稜線という名の山が独り歩きしている…」そんなイメージ。

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幾つかは単体で登れますがルートは明瞭とは言えず山小屋などありません。地味で、人を寄せ付けない雰囲気の玄人好みの山々。もちろん昨今流行りの山ガールなどいらっしゃるはずもありません。八ヶ岳の対極にある山域と言って過言ではないでしょう。

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今日はそんな北方稜線の中から赤谷山へ。

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作業道が通行止めな事は折り込み済み。(30分ほど余計に歩かなければいけませんが)
ゲート前に停まっていたクルマは5台ほど。当たり前ですが今日も静かな山になります。

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少しずつ近づいてくる小窓尾根の迫力ったらもう。画像では伝わりません。

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作業道脇にリボンを発見。「ここが登山道の取付きに違いない」
なんて分かりやすいんやろ

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沢沿いを歩くものだとばかり思ってましたが、登山道が森の中に続いていたのは以外でした。臭う杉…ちゃう、仁王杉はじめ立山杉の大木多数。

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ブナクラ谷の渡渉やルートファインディングが今日の核心かと思ってましたが…。

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ルートは思ったより分かりやすく迷うことはありません。けして歩きやすくはありませんが。

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☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;

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ガラ場を駆け上がれば峠に到着。

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3時間でブナクラ峠はまずまずのペース。ここからは後立山連峰を眺めながらの稜線漫歩?

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そう甘くはありません。本当の核心部は実はここから('A`|||)

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最初はお天気に恵まれて予定通り。(内心ほくそえんでました)テンクラの予報では3時から雨。下山中ならまぁ、何とかなるかと…。

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ブナクラ谷を俯瞰。霞んでますが遠く白山も見えてます。

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毛勝三山の猫又山を背に登っていきます。

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途中には池塘も点在してます。しかしご褒美はここまで。

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バリエーションルートの洗礼がいよいよ。(浴びたくなどありませんけど)

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登山道の整備がしてないとこうも歩きにくいものなのか( ;´Д`)と実感することになりました。

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背丈より高い笹の藪漕ぎ、見えない足元の凸凹、ハイマツのハードル、苔の生えた滑りやすい涸れ沢…。ワナにハマるたびに精神的にめっちゃ疲れてしまうんですよね、急登うんぬんより。

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悪戦苦闘してる間にいつの間にかお天気はガスガス(>人<;)ちょ、 ちょっとばかり早くね?

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山頂に着いた頃には…当然こうなってしまいました。あと30分ほど早かったら…。悔やまれます。

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劔見るなら赤谷山でよ…と唄にも歌われている景色を見るために来たのに劔が見えないという本末顛倒(;´Д`A

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しばらく粘りましたがお天気は悪くなる一方でした(>人<;)仕方がありません。こんなのでも撮って諦めて撤退します。

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下山はさらに雨という名のスパイスが加味されます。に、苦い!苦すぎる(>人<;)


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で、またしても「下山の法則」(´-д-)-3いつまで続くの?この悪循環。 

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汗と雨水の混合水?でびしょびしょ(T . T)少しでも早く着替えたかったので今日は馬場島荘で入浴。

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馬場島荘を出ると劔岳に虹が( ̄▽ ̄)
 

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帰路の伊折橋からは夕陽に照らされて剱岳が綺麗に染まってますよね~って、オイッ!Σ(゚д゚;)
 2時間ほどのにわか雨だったわけですが、タイミングが悪すぎました。
最近、こんなんばっかです。せっかくご覧頂いたのに申し訳ありません。