新穂高温泉起点~右俣~奥丸山~左俣の周回ルート。無事下山出来たので掲載しましたが、ひとつ間違えたら岐阜県警のお世話になったかもしれなかったという笑えないお話です。

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山雑誌の12月号に掲載されていることもあって登山者が多いと予想してましたが、人っ子ひとりいませんでした。これが想定外の事態を招きます。

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早朝の新穂高駐車場。がら空き ♪ いつもこんなだともう少し足が向くんですが…。

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うっすら雪の上に踏み跡。やはり入山者はいるようです。

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と、思ったら踏み跡はすべて鏡平、双六方面へ。奥丸山へ向かった人はいないようでした。

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代わりにこんな( ̄(工) ̄)トレースならありましたΣ(`□´/)/        

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登るにつれ積雪が増えていきます。最初は足首くらいのラッセル。それが次第にひざ下ラッセルへと。

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持参したのはアイゼンのみ。これでは闘えません。スノーシューやワカンが必要だなんて夢にも思わず…(;´Д`A

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急登をクリアして稜線に上がっても雪はクラストしていませんでした。森林限界以下のため風の影響を受けないからです。積雪は更に増え膝上ラッセルに。

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「山頂までラッセル地獄が続くのか?それで間に合うのか?」
敗退が脳裏をよぎります。

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今戻れば(自分の)トレースがある…。しかし山頂まで行けばきっと槍平からのトレースがあるはず。悩みましたが賭けに出ることにしました。


中崎尾根分岐から山頂までなんと2時間半のラッセル!(というか踏み抜き地獄)ちなみに無雪期のコースタイムは1:10

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最大の難所が山頂手前のキレット。ここを通過している最中に両脚が攣ってしまいました('A`|||)これだけラッセルが続けば足が悲鳴をあげるのも無理はありませんが、なにもこんなところで…>_<…

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難所を越え雪の中をもがくように山頂に。その静寂な景色に驚くと共に後悔の念が…。「ト、トレースが…ない!」(゚Д゚≡゚д゚)槍平から上がってくる登山者は絶対いると思ったのに。

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とにかく今やることは一つ。無事下山できるか瀬戸際にいるんですから。てきとーに写真撮ってから再び70~80cmある新雪に挑みます。

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下山はまるで水の中を歩く感じ。(必死なので浮遊感を楽しむ余裕はありません)

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雪との闘いも佳境に入った頃、尾根の分岐点にスノーシューの踏み跡が!「やった!」地獄に仏とはまさにこのこと。槍ケ岳から降りてきた方がいたようです。「助かった!」

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ここからは水を得た魚です。小走りが可能になりますから。

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「ちょこん」と見えてる槍の穂先ともここでお別れ。

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トレースを付けてくださった方に感謝です。日没までにかなり距離を稼げそうです。

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あっという間に槍平小屋に到着。安心したらお腹がすいてきました(笑)
       


それにしても最後まで人に会いませんでした。穂高に来てこんなことは初めてです。

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なんとか明るいうちに林道まで降りてこれました。あと1時間半の道のり。もう大丈夫でしょう。

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明るくなる前に出発して暗くなってから戻ってくるなんて初めて。きっちり11時間。体力が持ちこたえたことに感謝です。

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なりふり構わず下山したので足元はびっしょびしょ(´・_・`) 駐車場最寄りの中崎温泉のお風呂に飛び込みました。温泉に浸かって生きた心地が蘇ってくる…。こんな感情、理解してもらえるものかなぁ?

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無事生還出来たのは3~4時間のラッセルを含む11時間行動できる体力、ルートファインディング能力、そしてお天気がもってくれたおかげです(お天気は運ですが)どれか一つ欠けても怪しかったと思います。

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これでは遭難予備軍と言われても仕方ありません。想定外が続きました…は言い訳になりません。反省しています。最後に…今回はいつになくシリアスな内容になってしまいました事、お詫び申しあげます。