毎年、行き先に頭を悩ませる秋の行楽シーズン。混雑を嫌うとマイナーなところしか選択肢がないわけで…。そう思いながらも向かった先はアルペンルートの立山駅Σ(゚д゚;)

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矛盾してる?たしかにアプローチは最悪です。しかしそれさえ我慢すれば室堂周辺とは別世界の静寂が待っているんです。「メジャーな立山のどこにそんなところが…」って?それは真砂沢です。ここから内蔵助平を経て黒部ダムに至る登山道はピーク1つ踏まない北ア屈指のマイナールート。まさに混雑と静寂は表裏一体。

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室堂まで上がると雨でした。ぜんぜん予報と違うやないか!ヽ(#`Д´)ノ それでも徐々に回復傾向のはずです。

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気候のおかげもあって思いのほか早く劔沢に到着。ここは同じテン場でも雷鳥沢とは違い独特な雰囲気がありますね。

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ここでのんびりしても今日のペースなら真砂沢には午後の早い時間に到着出来そう。ちょっと計画が簡単過ぎたかな?

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あった、あった。「あの池の畔で休憩しよう ♪ 」と。運が良ければ池に映る劔岳が見れるかも。

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幸先良くすぐに真打ち登場!「もうちょっと、もったいぶってもいいんじゃ?」と思うくらいでしたww

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さて、あっさり劔岳の全貌を拝めたことだし心置きなく真砂沢に向かいます。黒ユリの滝から日本一の雪渓が始まります。9月も終わろうというのにほぼ夏道どおり。

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ただし雪はカッチンコッチン。蹴り込んでもびくともしませんΣ(`□´/)/スノースパイク持ってきて良かった~(使用するとは思ってませんでしたけど)

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平蔵谷と長次郎谷の出合。非常に良く似てますが平蔵谷の方が素直にまっすぐ伸びてますね。緩そうに見えるのは写真のマジック。

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さすがの劔沢雪渓も末端は危険箇所。巻道へ移る地点は日々変化してます。

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雪渓が崩落すると現れる南無の滝(名前がナンセンスです)秋限定で見ることができ…って気持ちいいものではありませんでしたね~('A`|||)

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末端を過ぎると本日の幕営地、真砂沢が見えてきます。ここから2時間半なら池ノ平も充分射程圏内。テント担いでると厳しいかと思ってましたが、そうでもありません。

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クライマーの聖地、真砂沢。今年から経営者が代わったようです。何はともあれ駆けつけ一杯♪(*^^)o∀*

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夕闇せまるテン場。明日こそ良いお天気になりそうです。
    
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幕営地に真砂沢を選んだのは標高の低さも理由の1つ。しかし雪渓が近くにあるからか?思ったより冷え込みが厳しく何度も目が覚めてしまいました。

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早朝、歯磨きしていると一服劔と前劔の稜線を点滅する光が…。劔岳を目指す登山者のヘッ電の灯りです。おおっ!こっちまで気持ちが高ぶってきます。

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今朝は絶好の登山日和になるのは確実!わくわくが止まらない~(≧∇≦)

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しかし、いきなりのデンジャラススタート('A`|||) 三ノ沢の崩落した雪渓を慎重にトラバース。その後、仮設の橋を見つけるまではルートファインディング能力も試されます。

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以前は整備が疎かだったというハシゴ谷乗越への登山道。真砂沢の新しい小屋番さんのおかげで今は快適に歩けます。苔好きにはたまりませんww

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背後から光のカーテンが降りてきて八ツ峰を照らし始めます*(^o^)/*
 

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さらに高度を上げると圧倒的な存在感が。「これが見たかったからこのルートを選んだ!」と言っても過言ではありません。

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昨日、劔沢から見たのと同じ山とは、とても思えませんよね。裏劔に負けず劣らず。

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ハシゴ谷というからには当然梯子はあります。この梯子も新しくなってましたね。これも真砂沢の小屋番さんのおかげです。Good job!


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乗越からの絶景。右に劔岳、左に立山 ♪ すぐに立山だと分からなかった事は内緒です(*゚∀゚)っ

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あと1週間もすればダケカンバが彩りを添えてくれるでしょう。ちょっとフライング気味でした。
           
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眼下に広がるのがこれから目指す内蔵助平。これだけ四方八方を山に囲まれていればそりゃ秘境になりますってΣ(゚д゚;)
    
    
    
    
    
    
    
   

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俯瞰して見るのと歩くのでは大違い。背丈を越える潅木帯をひたすら下ります。ところで、ここまで誰にも会いません。これを不気味と思うか、贅沢と思うかで好みが分かれます。

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辿り着いた内蔵助平はまさにオアシス!
人気の立山のど真ん中に、まるでエアーポケットのように空いた不思議な空間です。山に求めるものが静寂ならここよりベストな場所はそうありません。

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このかっこいい山が真砂岳なんて信じられます?室堂から見る地味な山容とは大違い
(^人^)典型的な後姿美人ってヤツです。

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一服の清涼感を味わったら内蔵助谷を黒部川へと向かいます。これが思ってもみなかった難所('A`|||)
あとでマップを見返すと転落、落石注意、初心者不可の表示が…。

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なにせ巨人とか魔人とかの異名を持つ岩壁のお膝元を縫うように伝っている登山道です。当然と言えば当然でしょうね。

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これが黒部の魔人、黒部別山南東壁((( ;゚д゚)))

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こちらが黒部の巨人、丸山東壁((( ;゚д゚)))
足元は幅も狭く、内蔵助谷側に切れ落ちていてロープとヘツリの連続。かなり神経を使いました。        
       

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難所の激下りはおよそ2時間。下の廊下でおなじみ、黒部川の左岸に合流すると「なんて歩きやすいんやろ ♪」と…。

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この辺りは標高1350m。さすがにまだ夏の風情を感じました。
    
    
    
    
    
   

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例年ならそこそこの登山者がいますが今年は日電歩道がまだ開通しておらず、最後まで人に会いませんでした。

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締めは黒部ダムの堰堤の登り返し。これが疲れた身体に良く効きます

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き、切符売り場どこーっ!?(゚Д゚≡゚д゚) 山中より難しい駅舎の中のルートファインディング。迷子必至。

 
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ようやく見つけたはいいものの室堂までは驚きの片道運賃 ((( ;゚д゚)))コスパを考えたら晴れの日以外は元が取れません。

そして
最後は死者に鞭打つ混雑(つД`)ノ

それでも内蔵助平は良いところでした。秋晴れの平日にのみおすすめしたいルートです。
(扇沢に下山できればこの限りではありません)