上信越高原国立公園とはいうものの、すっかり開発の手が入って観光地と化した志賀高原。冬はウィンタースポーツのメッカとも言うべき日本最大のゲレンデですが、登山の対象となる山も幾つか存在します。代表的な山がランドマークとなる笠ヶ岳&唯一の200名山、岩菅山でしょう。

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笠ヶ岳も魅力的ですが、お正月に予定していた岩菅山のリベンジ登山を優先します。無雪期は聖平登山口から登るのが一般的ですが冬期は寺子屋スキー場のトップから尾根通しで歩く方が道迷いの心配は少ないでしょう。


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まずは東館山神社で安全祈願(^人^) 時間的な余裕はほとんどなく、まったりしていては帰ってこれない可能性も。

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幸いなことに山スキーのシュプールがありました。これを辿って行けば大丈夫でしょう。

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赤石山分岐まで夏道のコースタイムは25分ですが意外と手こずりました。先が思いやられます。

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モンスターには出会えませんでしたがマッシュルームはたくさん ♪

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長野オリンピック誘致時、岩菅山に滑降のコースを造る案があったそうです。地元の反対で計画は頓挫。滑降競技は八方尾根に移されました。数少ない志賀高原の自然が残って良かった。

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ってなことを考えて歩いているうちにシュプールがなくなりました( ̄□ ̄;)!!どうやら山スキーヤーさんの目的はこの(中央の)斜面だったようです。いや~面白そうですねぇ。でもどこに行き着くんだろ?最後にヒドイ目に合いそうな予感w

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さて、ここからはトレースが無くても雪庇の踏み抜きだけ気をつければ大丈夫でしょう。それにしてもここまでアップダウンの連続。こりゃ帰りも同じくらい時間がかかりそうです(実際に帰りの所要時間が想定外でした)

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岩菅山手前の鞍部がノッキリ。聖平からの登山者はいらっしゃるようでトレースが復活してます。

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山頂直下がいちばんの急登。ジグきって一歩一歩、スノーシューの爪を利かせながら…。

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つ、着いたぁ~♪ヽ(´▽`)/
しかし山頂一帯は暴風が吹き荒れてまして、わずか数分で撤退。

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避難小屋かな?ほぼ埋まった状態です。入りたくても…w

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山頂から裏岩菅山。向こうの方が若干標高が高いようですが存在感はいまいち。もちろん向かう時間はありません。

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焼額山の奥に北アルプス、妙高連山のパノラマ。

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下山は暴風を避けシラビソ林の中をトラバース気味に伝いました。冬季限定の裏ワザ炸裂!

゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆

さて、今思えば山頂直下の急登やルートファインディングよりノッキリからの復路がこの日の核心でした。
《登り返しその①》2072m峰
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久しぶりにひぃひぃ~言うてますw

《登り返しその②》無名峰
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スノーシューにお団子くっついて重いんですけど(>_<")

《登り返しその③》裏寺子屋山
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あ、脚が攣りそう(>_<")ピストンにしたのは失敗だったなぁ。

《登り返しその④》金山沢の頭
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も、もう勘弁して(。>д<)

《登り返しその⑤》寺子屋峰
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お、終わ…まだあったん?Σ(T▽T;) ふえぇ

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ふぅ、今度こそホントに終わったε=( ̄。 ̄ )
さすがに達成感はMAXです ♪

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寺子屋スキー場到着はリフト終了10分前。危なかった。ネットで探してもこのコースの記述が見当たらなかった理由が分かりました。日帰りは体力&時間との勝負、とくに冬山は誰にでもおすすめできるものではありません。

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健脚さんならともかく並の脚力の持ち主さんは、なるべく早い出発を心がけた方が良いでしょう。
長期予報によると3月は暖かくなるようですから冬山と呼べる雪山は今後期待できないでしょうね。最後に充実した雪山を堪能できたので未練はありません。次回からは残雪の山シリーズ?今年は雪が多かったので長いシーズンになりそうです。