大雪渓に登山者が列をなす風景は夏の白馬岳の風物詩。この夏計画されている方もいるかと思います。そんな人気の登路も、今はまだ盛夏とは勝手が違います。梅雨の雨が雪を融かす前に、スケールの違う白馬大雪渓を登ってみるのも一興だと思いました。

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とはいえ大雪渓から白馬岳ではメジャー過ぎて当ブログの趣旨に副いません。さて、「触手が伸びる山はないものか?」と考えた時、‌名案が…。お隣に未踏の頂が残っているじゃありませんか!これを目指さない手はありません。

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普段は賑わう猿倉荘も早朝はし~んと静まり返っていました。いいですね~。シーズン前はこうでなくっちゃ。

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馬尻までの林道はまだまだ春の花が盛り。春と夏の花、両方楽しめるこの季節はお花見登山には恰好のシーズン。

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馬尻の小屋は宿泊棟を建設中。毎年、秋に畳んでまた建てるの繰り返し。ご苦労な事です。

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さて、この季節の大雪渓ルート、ヤバかったってのが正直なところ。大きいのはスケールだけではなかったんです。危険度も桁違いでした。

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比べて下さい。雪渓下部と上部の斜度の違い。

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振り返ってみても一目瞭然!

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転んだら最後、葱平まで止まることはないでしょう。途中でモレーンに露出している夏道を見つけて一時、難を逃れましたε=( ̄。 ̄ )

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落石の頻度がすさまじかったのも理由の1つ。常時ガラガラ…コロコロ…が聞こえていて落ち着きませんでした。

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斜度が解りやすい画像。45度くらいでしょうか?毛勝山のボーサマ谷を彷彿させます。

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雪渓はところによって途切れますが、ほぼ稜線まで続きました。ほんとにあとふた月くらいでこの雪が消えるんでしょうかね?

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稜線からの眺望は白馬岳に登ったことのある人には新鮮味ありませんよね。では一息入れたら新鮮なヤツ見にいきましょうか。

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その前に見慣れた白馬岳も1枚だけ貼っておきます。今日は登りませんけど。

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「じゃぁどこ登るねん?」って?ネタばらしします。日本百高山 旭岳(朝日岳ではありません)です。白馬岳に登ったことがある人なら必ず目にしているはずですが、登ったことがあるって人はほとんどいないと思います。

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登山道は無いようであるというか?あるようで無いというか…。ガレザレの踏跡程度。バリエーションルートだと思っていいでしょう。

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登りながら刻々と変わっていく眺望。後立山、特に北部では毛勝三山と剱岳の男前が並んで見れるのが利点。

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白馬岳はこんなふうに見えます( ̄▽ ̄;) はっきり言ってブサイクすぎます。女王の座を薬師岳に譲った理由はこんなところにあったりして?

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他にも紹介しますと…。まず、立山と針ノ木岳に挟まれて中央に黒部湖が。黒部峡谷が覗きこめる角度なんですね、ここ。

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富山湾とその奥に能登半島。中央は蛇行する黒部川。

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山頂は独占かと思ってましたが雷鳥さんがいらっしゃってました。お邪魔してすいません。

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そしてこの旭岳さん、思いがけないプレゼントまで用意してくれてました。それがこれ。本州では白馬岳と八ヶ岳にしか自生していない貴重なお花ツクモグサです。なんとなくツバメのヒナにみえると言ったら同意してくれます?

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大満足で山頂をあとにしますが、待ち構えているのは急な雪渓の下り、背後からの落石…。登り以上に危険なことは言うまでもありません。なめていたのでピッケルもヘルメットも持って来なかった事を後悔しました。

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葱平まで降りてくれば核心は終了。あとは駆け足で下れます。

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大雪渓の下りは雪に慣れた経験者にしかおすすめしません。滑落も落石がヒットすることも絶対に無いとは言い切れません。自分が言っても説得力ありませんが、ヘルメット、ピッケル必携で 

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麓がいくら暑いからといっても、大雪渓上部に限ればまだまだ残雪期。他のルートと同じように考えてはいけません。夏山装備での往復はもうしばらく控えましょう。